「何者問題」と、ハッピーエンド。

シロクマ先生(id:p_shirokuma)の新著『何者かになりたい』(イーストプレス,2021)をきっかけに、「何者かになる」あるいはアイデンティティに関する文章がいくつも書かれていて、面白い。 特に、池田仮名さん(id:bulldra)のこんな文章が印象的だった。 …

インターネットで書く、という危険な行為をする理由。

若い頃のぼくの夢は、書くことを仕事にすることだった。 もっと言うなら、やりたいことと、やらなければいけないことを完全に一致させたかった。 本当にやりたいことは別にあるのだけど、今は難しいから色々と我慢しているんだと言い訳をしながら生きたくな…

楽になるのは、まだ早い。

なんとなく感じていることにすぎないのだけれど。 ぼくたち人間や世の中にとって何が大切か、というような話をしていると、機嫌が悪くなる人がいる。 そんなことを考えていたって1円の稼ぎにもならないと言ってイライラしはじめる。一方で、どうやったらお…

生活は、デザインできるのか。

先週、色々な予定が一度に中止になり、急にヒマになった瞬間があった。 もちろん今すぐやらないといけない仕事が中止になっただけで、やるべきことはいくらでもあったのだが、とりあえず返信が必要なメールやメッセージに返事を書き、今後のスケジュールを確…

書くことは、キノコを持ち帰ること。

チェコ好きさん (id:aniram-czech)のこの文章を読んで、とてもよかった。 blog.hatenablog.com この時の決断は決して褒められたものではないと思うし、同様のことをあまり他人に勧めるつもりはないが、会社を辞める決断ができたのは、間違いなくブログがあっ…

考えるのは、ちょっとお休み。

腰痛がひどい。 持病なので、我慢してたら治るだろうと思っていたが、痛くて夜も眠れない。 病院で飲んだ薬もすぐに効いてこないので、家事も子どもの面倒も放棄して、週末は寝てすごしていた。 痛くて眠れないから、ただ横になって、はじめはスマホをいじっ…

いつも最初は、グーから。

今日は、久しぶりに子どもたちと近所の公園に出かけた。 子どもたちは知らないあいだに遊ぶのが上手になったなと感じる。 何して遊ぶ、と聞くと、下の子が、はい!けいどろ!と言う。 けいどろってどんなの? まず警察が犯人を一人を捕まえるでしょ?それを…

ずっと、認めたくなかったけれども。

若い頃はずっと、明日は今日と違う自分になれると思っていた。 実際に、寝れば体力は完全に回復したし、今までできなかったことが急にできるようになる、という経験も多かった。 世の中というものは、何か一念発起して、それに向かって突き進めば、必ず何ら…

ぼくだけの未来、ぼくらの未来。

今の自分は、輝かしい未来の自分を実現するための手段でしかない。 そんな風にぼくは考えていた。そしてそれは、自分が想像する自分自身の未来が輝かしいものである場合に限り、うまくいく考え方だった。年を取ると、未来の輝かしさは失われていく。若い頃に…

やっと、かっこつけなくてよくなってきた。

イケメンでも秀才でもないくせに、無理にかっこをつけ続きてきた人生だった。 いや、イケメンでも秀才でもないからこそ、それをコンプレックスに感じて、無駄な時間とお金を費やして、かっこをつけ続けてきたのだ。 その投資をもっと別のことに回していれば…

肩の力を抜いて、空を見上げて。

どうも調子がよくない。 原因は色々とあるが、持病の腰痛が再発して運動量が減って、すっかり体力が落ちてしまったのが大きい。 せっかく自宅でも体を動かすことが習慣になりかけていたのに、また初めからやり直しである。初めからやり直し、というとなんだ…

ニュースの読み解き方を、知っていますか。

ニュースを見ると、不安になることばかりだ。 あきらかに悪いニュースのほうがまだマシで、それよりも、どこそこの企業が黒字に転換したとか、どこかの国の大臣が辞職したとかいった話のほうが厄介だ。 いま目の前の、子どもをそろそろプールに連れて行かな…

シンプルが、むずかしい時代。

『ブログのおわり世界のはじまり』 - いつか電池がきれるまで"だからといって、急に世界放浪の旅とかに出るわけじゃないけれど、自分の残りの人生のために、日常を、もう少し丁寧に生きたいのです"2020/10/29 12:56 fujipon(id:fujipon)さんのエン…

人生二周目の、歩きかた。

ぼくはいま、人生の二周目を歩きはじめている。 一周目の人生は、前半は無我夢中、後半は不完全燃焼、という感じだった。若い頃は視野も狭いし、情報も足りないので、あまり選択肢が見えなかった。 受験勉強をがんばるか、がんばらないか。 希望の企業に就職…

音楽が止まっても、ダンスは続く。

ここのところずっと体調が良くなかった。 いつもなんらかの力によって地面に全身が吸いつけられているみたいで、何をするにも体がだるく、物事を進める力がすっかり失われている感じだった。 在宅勤務がはじまってから何度か辛いなと思った時期はあったがそ…

大人の、遊びかた。

半年間やってきた仕事がひと段落して、ほっとしている。 まあ、ここからが本番だったりするので、何も終わっていない(むしろ何も始まっていない)。 だけど、ここまでの試行錯誤を振り返ってみて、たくさんの収穫があったなあと思う。 全体の運営についても…

大人は、うまく迷子になれない。

ものごとを目的と手段に分けることができる、というのは人類にとってとても重要な能力だなあと思う。 死なないためにはどうすればいいのか。 子孫を残すためには何が必要か。 競争に勝つためにはどの武器が有効か。ぼくらはそうやって、目的に合った手段を見…

行き当たりばったりは、計画的に。

下の子が木でできたけん玉が欲しいという。 近所の店に売ってるだろうと思って二人で自転車に乗って出かけたが、プラスチック製のものだけで、木製のものは置いてなかった。 通販で買えばいいと思ったが、子どもはどうしても今日中に欲しいという。 子どもと…

身体は、心配なんてしない。

今日、下の子と二人で近所の公園に遊びに行く途中、自転車で住宅街を走っていたら、どこからか猫の声が聞こえた。 それが、ゴ~ロニャ~~~~ゴ~~~とまるで絵本に出てくる猫のセリフそのまんまだったから、二人でゲラゲラ笑って、何度もゴ~ロニャ~~~…

大切なことは、だいたい隠されている。

色んな人の訃報が耳に入ってくる。 よく考えてみれば、それは特別変わったことではなくて、実際は毎日かなりの数の人々が天に召されているのである。 ただ、ぼくが歳をとってそれが身近になってきたことや、コロナ騒動を通して強く意識するようになったこと…

やる気が出ないときは、どうすればいいのか。

チェコ好きさん(id:aniram-czech)の記事、とてもおもしろかった。 常に体調が悪い、やる気はない、他人に邪魔をされて頭はぼんやり…クリエイティブな女性著名人たちもみんな同じだった-AM 若い頃は、うおおおお今日はやるぞおおおという、自分で感じること…

すべてを抱いて、消えていく。

年を取ってよかったなと思えることのひとつは、当たり前だけれども、思い出がたくさんあることだ。 その中で、このところずっと思い出されるのは、妻と上の子(まだ1歳になっていなかった)とバリ島に行ったときのことだ。 ホテルまで送ってくれるバスの中…

誰にも、尊敬されない人生。

「クソみたいな仕事」について書かれている本が話題になっているようだ。 考えてみるに、ぼくはこれまでひとつも人命を救うような仕事もしたこともなければ、世の中から感謝される仕事もしたことがないし、自分がやらなければ誰かが困るなんて仕事もしたこと…

何かを失うには、練習が必要だ。

あいかわらず雨が降り続けている。 ポール・オースターの『サンセット・パーク』(新潮社,柴田元幸・訳)と、ドン・デリーロの『堕ちてゆく男』(新潮社,上岡伸雄・訳)を読んだ。 『サンセット・パーク』はリーマンショック下のアメリカ、ブルックリンを…

ぼくの人生は、誰かの手段として存在する。

ひどい一週間だった。 ずっと全身がだるくて、大量の海水の重みに押さえつけられて身動きのとれない深海魚みたいだった。 仕事はなかなか進まないし、チームメンバーたちもなんだかだるそうにしているし、良くない連絡ばかりが来るし、妻は足の指をケガして…

報酬のない人生を、生きる。

久しぶりに下の子と、大きめの公園に出かけた。 池には蓮の花が咲きはじめていて、二人できれいやなと見とれていた。 あまりにあざやかなピンク色をしているうえに、中央に黄色い、小人が置き忘れたバケツみたいなのが乗っている。 広い葉の上には昨日の雨の…

時々、留守にしようと思います。

今週は、朝から自宅で、じっくりとひとつのテーマについて考える時間を作ってみた。 テーマは、割と差し迫っている仕事についてであるが、中身は色々だ。 ようやく子どもたちが毎日学校に通うようになったので、やっとそういう時間がとれるようになった。 そ…

ハック病に、感染しています。

池田仮名さん (id:bulldra)がこんな記事を書いていた。 都知事選出馬の供託金300万は大型広告出稿と考えると安い - 太陽がまぶしかったから 本来の目的ではなく、安上がりな情報発信手段として、東京都知事選挙への立候補をする人がいるのではないか、という…

健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会に潜伏しています。

シロクマ先生(id:p_shirokuma)の新著『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』を読ませていただいた。 文章の色んなところから、シロクマ先生の強い覚悟を感じ、なんとなくずっと背筋を伸ばしたままで読み終えた。シロクマ先生は本書の中…

娑婆に出てみて、気づいたこと。

金曜日、久しぶりに出社した。 在宅勤務を続けてみて、色んな発見があった。 そのほとんどはすごく前向きなものだった。 なんだワークショップだってオンラインでできるんだとか、お互いの感じていることを素直に打ち明けあうことだってできるんだとか、仕事…