2020-01-01から1年間の記事一覧

やっと、かっこつけなくてよくなってきた。

イケメンでも秀才でもないくせに、無理にかっこをつけ続きてきた人生だった。 いや、イケメンでも秀才でもないからこそ、それをコンプレックスに感じて、無駄な時間とお金を費やして、かっこをつけ続けてきたのだ。 その投資をもっと別のことに回していれば…

肩の力を抜いて、空を見上げて。

どうも調子がよくない。 原因は色々とあるが、持病の腰痛が再発して運動量が減って、すっかり体力が落ちてしまったのが大きい。 せっかく自宅でも体を動かすことが習慣になりかけていたのに、また初めからやり直しである。初めからやり直し、というとなんだ…

ニュースの読み解き方を、知っていますか。

ニュースを見ると、不安になることばかりだ。 あきらかに悪いニュースのほうがまだマシで、それよりも、どこそこの企業が黒字に転換したとか、どこかの国の大臣が辞職したとかいった話のほうが厄介だ。 いま目の前の、子どもをそろそろプールに連れて行かな…

シンプルが、むずかしい時代。

『ブログのおわり世界のはじまり』 - いつか電池がきれるまで"だからといって、急に世界放浪の旅とかに出るわけじゃないけれど、自分の残りの人生のために、日常を、もう少し丁寧に生きたいのです"2020/10/29 12:56 fujipon(id:fujipon)さんのエン…

人生二周目の、歩きかた。

ぼくはいま、人生の二周目を歩きはじめている。 一周目の人生は、前半は無我夢中、後半は不完全燃焼、という感じだった。若い頃は視野も狭いし、情報も足りないので、あまり選択肢が見えなかった。 受験勉強をがんばるか、がんばらないか。 希望の企業に就職…

音楽が止まっても、ダンスは続く。

ここのところずっと体調が良くなかった。 いつもなんらかの力によって地面に全身が吸いつけられているみたいで、何をするにも体がだるく、物事を進める力がすっかり失われている感じだった。 在宅勤務がはじまってから何度か辛いなと思った時期はあったがそ…

大人の、遊びかた。

半年間やってきた仕事がひと段落して、ほっとしている。 まあ、ここからが本番だったりするので、何も終わっていない(むしろ何も始まっていない)。 だけど、ここまでの試行錯誤を振り返ってみて、たくさんの収穫があったなあと思う。 全体の運営についても…

大人は、うまく迷子になれない。

ものごとを目的と手段に分けることができる、というのは人類にとってとても重要な能力だなあと思う。 死なないためにはどうすればいいのか。 子孫を残すためには何が必要か。 競争に勝つためにはどの武器が有効か。ぼくらはそうやって、目的に合った手段を見…

行き当たりばったりは、計画的に。

下の子が木でできたけん玉が欲しいという。 近所の店に売ってるだろうと思って二人で自転車に乗って出かけたが、プラスチック製のものだけで、木製のものは置いてなかった。 通販で買えばいいと思ったが、子どもはどうしても今日中に欲しいという。 子どもと…

身体は、心配なんてしない。

今日、下の子と二人で近所の公園に遊びに行く途中、自転車で住宅街を走っていたら、どこからか猫の声が聞こえた。 それが、ゴ~ロニャ~~~~ゴ~~~とまるで絵本に出てくる猫のセリフそのまんまだったから、二人でゲラゲラ笑って、何度もゴ~ロニャ~~~…

大切なことは、だいたい隠されている。

色んな人の訃報が耳に入ってくる。 よく考えてみれば、それは特別変わったことではなくて、実際は毎日かなりの数の人々が天に召されているのである。 ただ、ぼくが歳をとってそれが身近になってきたことや、コロナ騒動を通して強く意識するようになったこと…

やる気が出ないときは、どうすればいいのか。

チェコ好きさん(id:aniram-czech)の記事、とてもおもしろかった。 常に体調が悪い、やる気はない、他人に邪魔をされて頭はぼんやり…クリエイティブな女性著名人たちもみんな同じだった-AM 若い頃は、うおおおお今日はやるぞおおおという、自分で感じること…

すべてを抱いて、消えていく。

年を取ってよかったなと思えることのひとつは、当たり前だけれども、思い出がたくさんあることだ。 その中で、このところずっと思い出されるのは、妻と上の子(まだ1歳になっていなかった)とバリ島に行ったときのことだ。 ホテルまで送ってくれるバスの中…

誰にも、尊敬されない人生。

「クソみたいな仕事」について書かれている本が話題になっているようだ。 考えてみるに、ぼくはこれまでひとつも人命を救うような仕事もしたこともなければ、世の中から感謝される仕事もしたことがないし、自分がやらなければ誰かが困るなんて仕事もしたこと…

何かを失うには、練習が必要だ。

あいかわらず雨が降り続けている。 ポール・オースターの『サンセット・パーク』(新潮社,柴田元幸・訳)と、ドン・デリーロの『堕ちてゆく男』(新潮社,上岡伸雄・訳)を読んだ。 『サンセット・パーク』はリーマンショック下のアメリカ、ブルックリンを…

ぼくの人生は、誰かの手段として存在する。

ひどい一週間だった。 ずっと全身がだるくて、大量の海水の重みに押さえつけられて身動きのとれない深海魚みたいだった。 仕事はなかなか進まないし、チームメンバーたちもなんだかだるそうにしているし、良くない連絡ばかりが来るし、妻は足の指をケガして…

報酬のない人生を、生きる。

久しぶりに下の子と、大きめの公園に出かけた。 池には蓮の花が咲きはじめていて、二人できれいやなと見とれていた。 あまりにあざやかなピンク色をしているうえに、中央に黄色い、小人が置き忘れたバケツみたいなのが乗っている。 広い葉の上には昨日の雨の…

時々、留守にしようと思います。

今週は、朝から自宅で、じっくりとひとつのテーマについて考える時間を作ってみた。 テーマは、割と差し迫っている仕事についてであるが、中身は色々だ。 ようやく子どもたちが毎日学校に通うようになったので、やっとそういう時間がとれるようになった。 そ…

ハック病に、感染しています。

池田仮名さん (id:bulldra)がこんな記事を書いていた。 都知事選出馬の供託金300万は大型広告出稿と考えると安い - 太陽がまぶしかったから 本来の目的ではなく、安上がりな情報発信手段として、東京都知事選挙への立候補をする人がいるのではないか、という…

健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会に潜伏しています。

シロクマ先生(id:p_shirokuma)の新著『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』を読ませていただいた。 文章の色んなところから、シロクマ先生の強い覚悟を感じ、なんとなくずっと背筋を伸ばしたままで読み終えた。シロクマ先生は本書の中…

娑婆に出てみて、気づいたこと。

金曜日、久しぶりに出社した。 在宅勤務を続けてみて、色んな発見があった。 そのほとんどはすごく前向きなものだった。 なんだワークショップだってオンラインでできるんだとか、お互いの感じていることを素直に打ち明けあうことだってできるんだとか、仕事…

世界に、ハローと言う。

わが家ではなぜかビートルズが流行っている。 きっかけは、上の子と一緒に、村上春樹さんがDJをつとめる『村上RADIO』を聴いているときに、ビートルズの特集をしている回があったことで、それからぼくの持っているCDを引っ張り出してちょっと聴いてみたら、…

がんばることは、たのしいことだ。

なんて言ってしまうと、ブラックな労働を賞賛しているようで、きっと歓迎されないだろう。 本当は、がんばることは、たのしい、と言い切るには色んな条件が必要だろう。 特に、それが本当に自分自身の意志なのかどうか、というのが一番大事だけど、ここでい…

世界は、人の数だけゆがんでいる。

腰痛がひどい。 もともと椎間板ヘルニアを持っているので、基本的にずっと腰は痛いし、右足がちょっとしびれた状態が普通なんだが、家で座り続けているのがたたったのか、久しぶりにひどく痛い。 3月の下旬からはほとんど家にいるので、まあできるだけ子ど…

不要不急な、ぼく。

自分は世の中に絶対に必要な仕事をしているのか、と言われたら、そうだと堂々とぼくは答えられない。 もちろん色んな企業や団体の役に立ったり、その結果、生活が豊かになることに貢献したりはしていると思うけれど、ぼくがいなくなってもどこかに代わりの人…

在宅勤務なので、小遣いカットになった。

小学校が休校になったあたりから在宅勤務が増え、クライアントに行かないといけない場合も直行直帰していたので、長らく外食していない。 いまは歓送迎会のシーズンだが、今年はそういうこともやらないので、使うお金は減るやろ、ということで小遣いが減額に…

ぼくのほとんどは、塾でできている。

村上春樹さんがDJをするラジオ番組『村上RADIO』を子どもたちと聴いていたらビートルズの特集をやっている回があって、上の子が、ビートルズは社会の教科書に載っていると言う。 見せてもらうと、たしかに載っている。 ちなみに村上春樹さんも国語の教科書に…

失い続ける人生を、生きる。

これまでサラリーマンをしてきて、いまは緊急事態だからしかたがないんだ、という言い方で、色んなことが許される場合というものが何度もあったなあと思う。 いまは大きく儲かる仕事に取り組んでいるから経費をいくらでも使ってもいいとか、いまはとにかく急…

会わずに言いたいことを伝える、良い方法。

在宅勤務、テレワーク、リモートワークなるものをしよう、という話になると、すぐに「本当に大事なことは会って話をしないとだめだ」と誰かが言い始めますよね。 何を隠そう、ぼく自身もそう言っていることが多いわけです。 実際に相手と会って、相手の表情…

言葉に頼りすぎるのは、もうやめたい。

人に何かを言葉で説明したとして、まあその内容が相手に伝わることなんてほとんどないなと感じることが増えた。 これまでは運よく、自分の話を聞きたがってる人に向けて話すことが多かったので、自分が考えていることや伝えたいことをわかりやすく話す工夫を…