2015-01-01から1年間の記事一覧

つごうのわるい、はなし。

共創、という言葉をわざわざ使うのはあまり好きではありません。 ぼくはいまミンチカツを買うためにコロッケ屋さんで並んでいるのですが、そうやって並ぶという行為によって、コロッケ屋さんの、あの夕食前のにぎわってる情景を作り出すことに参加しています…

できない、のつたえかた。

自分の弱い部分や苦手な部分は、相手にできるだけ知っておいてもらいたいと、最近は思う。 ぼくはなんでもできるわけではないし、むしろできないことが年を取るほど増えていく。 できないことを早めに伝えておかないとおたがいに勘違いしたまま物事が進み、…

夢の、終わらせかた。

こちらのシロクマ先生のエントリを読んで。 天賦の才能によらず、夢を見ているXさんへ - シロクマの屑籠 夢を追いかけている人を無条件にすばらしいなと思ってしまうほうだ。 ぼく自身も小さな経験だが、叶えたいと思っていた希望を数年かけて通したことがあ…

成長しなくても、いい。

何かを一生懸命にがんばって、自分がこれまで経験したことのないくらい苦労して、しかし結果が出るどころか、これまでよりも悪くなる。それをやり方が悪いとか、努力の方向が間違ってるとかいうのは簡単だ。しかし年をとると、どんどん頑固になり、受け入れ…

答えなんか、見つからない。

わからない、ということをわかりなさい、と最近教わった。 ぼくはそれを、つまり自分がわかったつもりになると何も吸収できなくなるから気をつけなさい、という程度の意味だと思ったのだが、どうもそれも間違っているような気がしてきた。おそらく、すべてが…

事情で、あきらめたくない。

あなたに合った働き方を選べます、なんてよく聞く。 しかし働き方を選べる代わりに、選ばなかったほうの働き方は失われる。色々な可能性については最初からあきらめなさい、身の丈にあった人生を歩きなさい、と言っているようにも聞こえる。自分ができるかも…

日記を書く、日記を読む。

個人の日記には、何の価値もない。 そこにはこの国に経済的効果をもたらすためのヒントなんてどこにもないし、日々の暮らしを向上させるための知恵も見出せない。少し前だが、ドナルド・キーンさんの話がテレビで紹介されていて、氏が日本人に興味を持ったき…

自分を、予約する。

時間が、ない。 本気でそう思うようになってから、2年ぐらい経つ。育児に家事に仕事に、やらなければいけないこととやりたいことがいくらでもあって、とにかく時間がないことに悩んでいる。おまけに最近は仕事の中で新たな領域について学び始めたこともあり…

なぜウルトラマンの正体は、バレるのか。

歴代のウルトラマンで、誰にも正体がバレなかったのは初代だけらしい。 あとのウルトラマンたちはお話のどこかでバレるか、自分からバラしてしまう。なぜ彼らの正体はバレてしまうのか。それは、ひとりで、誰にも知られずに地球を救うことがとても難しい作業…

ポジティブな言葉を使う、理由。

基本的に、この世の中におもしろいことなんて、何もない。 毎日の生活が安定していれば、それを退屈な暮らしだと思うようになるし、変化に富んだ毎日を暮らしていれば、それを心が落ち着かなくて疲れる生活だと思うようになる。ないものねだりこそ人類のたぐ…

終わりがないことを、受け入れる。

人生の道というのは、ひょっとして「みち」ではなく、「どう」なのではないだろうか、と最近思いはじめた。 「みち」には目的地があり、そこへたどりつくことで旅を終えることができる。「どう」にも進む方向はあるのだけれど、それには終わりというものが存…

来なかった人は、必要か。

行くのが面倒だなと思ってる集まりにいやいや参加した時にかぎって、「今日来なかった人はもったいないことしたよね」なんてことを自分が言ってることがあって、この心の動きはなんだろな、と思う。 今日来なかった人は損してるよね、自分たちはラッキーだよ…

人の心なんて、わからない。

マンガや小説の主人公の設定で「仕事は天才的だが人の心がわからない」というようなものを時々見かける。 そのたびにぼくは「人の心がわからないのに天才的な仕事なんてできるのかよ」と思ってしまう。しかし時折、実際にひどく優秀なのに「人の心がわからな…

夏の、好きなもの。

剣道場から聞こえてくる子供たちのかけ声おじいさんの着ているシャカシャカした楊柳のシャツ塾の夏期講習毒々しい青色や緑色のアイスクリーム空港の屋上で何か冷たいものを飲みながら見る飛行機クーラーでキンキンにひえた屋内で読む本サンバとかボサノバと…

果たせない、約束。

言葉に関わる仕事をしているくせに、自分がこれからどのように働いていきたいか、あるいはどのように生きていきたいかを、具体的な言葉にするのはむずかしいなと思うことがある。 何かを言葉にしてしまった時点でそれ以外の可能性を切り捨ててしまう気がする…

社会にいいことをする、方法。

日本では若い人のほうが、世の中の役に立ちたいとか、社会にとっていいことをするべきだと考える人が最近は多いという話を聞いた。 ぼくも、けっして若くはないけれど、この世に生まれてきたかぎりは自分以外の人々の役に立ちたいと思っている。一方で、社会…

ワシらの、時代。

最近、高齢者について考える機会が多い。 高齢者、なんてひどく突き放した言い方をしたけれど、すでに中年についての研究には熱心なぼくであるので、自分ごととして考えるようになる日は近い。 高齢者の大きな関心事なるものを調べている資料を読んでいたら…

この世で一番、ぜいたくな遊びとは。

どんなことでも石の上にも三年だなあ、なんてことはまったく思わない。 それは環境の変化というものがこれまでよりもずっとゆっくりとしていて、三年ぐらい同じ場所で停滞することが許容されていた時代においてしか通用しない言葉だ。情報革命と人口爆発が同…

生きてるひとは、みんな悪いひと。

「あの人はいい人だな」と思う人を頭の中で思い浮かべてみる。 だけどその人が、実は夜道で野良猫を蹴っ飛ばしていない保証はないし、インターネットに罵詈雑言を書き込んでいない保証もない。いや、たぶん本当によくできた人物というのは世の中に存在するの…

ぼくの冒険には、ラスボスはいない。

最近、小学校高学年や中学生ぐらいの人が読むようなヤングアダルト小説とかジュブナイルみたいなのをよく読んでいる。 登場人物たちはたいてい学校とか家庭とか安定したシステムの中で暮らしていて、だけどその安全性を揺るがすような事件みたいなのに巻き込…

誰かの助けが必要な時に限って、人はそのことに気づかないから。

えーただいまご紹介にあずかりました、いぬじんと申します。えーイチローさん、そして由佳さん、このたびは、あー、ご出版ならびに増版、えーまことにおめでとうございます。あー、今日はこんな素敵なパーティーにご招待いただいただけでなくブロガーの後輩…

自分が変わることを、楽しむ。

ぼくがブログを書きはじめた理由は、激しく変化し続ける環境に合わせて自分自身も変わり続けていくことに、すっかり疲れ切っていたからだ。だからこそブログを書くことで自分の中の変わらない部分を見つけたいと思っていたし、しばらく自分語りを続けていく…

ペンギンからの、宿題。

すっかり忘れていたことなのだけれども。 入社したばかりの頃に、「この本を読んでおきなさい」と新入社員のみんなに配られた本があって、それはペンギンの国にやってきたクジャクの話で、簡単にいえば、ペンギンの国にスカウトされてやってきたクジャクが色…

日記を、書く。

あんまりブログで日記を書いたことないな、と思ったので書いてみる。 4月から家庭も仕事もがらっと環境が変わるので普通に余裕がない。よく言う話で人間には三つの余裕が必要だという。金の余裕、時間の余裕、心の余裕。その三つがないとモテないんだと誰か…

自分がいなくなった世界は、続いてほしいか。

ぼくは、自分のことが大好きだ。 どれだけ追い詰められている状況であっても、「あーこんなヤバい状況にいるオレも・・・なかなかいいなあ・・・」と思っている。もちろん、失敗したり何かやらかしてしまった時は、穴があったら隠れたいとは思うのだけど、た…

「のせい」を、やめる。

春がやってくる。 ぼくの周囲にも、色々な出会いと別れがあって、ばたばたと忙しい中でもふと感傷的になったりする。この時期によく聞くのが、会社事情での異動や転勤の話だ。不本意な異動を言い渡された人が、ものすごく怒っている場面に出くわすことも多い…

キスに勝つ方法は、あるか。

重要な役職にいて冷静沈着なことでよく知られている人が急に異性関係に夢中になってしまったり、あとちょっとの我慢だったのに、というところでスキャンダルを起こしてしまったりするケースは古今東西あとを絶たない。 そういう話を聞くたびに、どんな栄華や…

他人のためか、自分のためか。

人の役に立ちたい、という言葉や態度に違和感や生理的な嫌悪感を覚えることはある。 人間は本来自分のために生きているわけで、自分がやりたいことをやっておいて、それを「あなたの役に立ちたいから頑張ってるんです」なんて言われた日には嘘つけこの野郎、…

言いたいことが、あまりない。

なんとなく、自分はこれから少しずつ、時間をかけて、実生活での口数が減っていくのじゃないかなという気がしてる。 もともとおしゃべりは大好きだ。しゃべってもしゃべっても言い足りないことがあるからブログを書いてる。で、ブログを書いてるおかげで承認…

成長は、孤独の中ではじまる。

成長、という言葉はあまり好きじゃない。 これは経済成長のために必要なんだとか心の成長にとって大切なんだとか、もっともらしい言い回しによってずっと振り回されてきたので、何か義務やら作業やらが発生しそうな状況で「成長」と聞くとなんだがゾゾゾと悪…