2014-01-01から1年間の記事一覧
この国を代表するクリスマスソング、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、失恋の歌だ。 ぼくも、恋人がいない時に寂しく過ごしたクリスマスのほうがはっきりと記憶に残っていたりして、どうもクリスマスというのは、孤独な気持ちのほうが似合う日なのかも…
人と人とのあいだに静かな熱が生まれることがある。それは燃え上がる恋のような激しさもなく、血の気の多い人たちが集まって勇猛な雄叫びを上げる時のような派手さもない。じんわりと、人から人へと伝わるつつましい熱だ。じんわりと人に伝わって、その人の…
白と黒のストライプ、あるいは白と青、あるいはグレーと黒。 ストライプのシャツを着た女性は、ストライプというよりもむしろボーダーライン上の存在だ。ストライプのシャツは、フォーマルとカジュアルの境界線上にあって、仕事なのか遊びなのか、微妙なとこ…
命令することもされることも、大嫌いだ。働くことは大好きなんだけれども、他人から強制される仕事なんかしたくないし、他人を強制的に働かせるのもイヤだ。ぼくの理想の働き方は、僕自身はもちろんのこと、一緒に働いている人たちも、みんなが機嫌よく仕事…
ぼくはまったく論理的ではない。 組織の中で仕事をするにあたって、一番苦労したのはそこだった。 他人が話すロジックがまったく理解できないわけではないのだけれど、自分自身の行動原理のほとんどは直感なので、むずかしい話が頭に入ってこない。 だから話…
クリスマスのイルミネーションがきらめく街中を通りすぎながら、ふと糞尿のことについて、思った。ぼくは小さい頃から腹が弱くて、しかし小学校では当時、大きいほうをしているのがバレると囃し立てられるという悪しき空気があり、便意をもよおすたびに他人…
人間はどうも、自分以外の人間を不幸だと思いたがる生き物だ。 おまけに、相手のその不幸を満たすことができるのは自分しかいないと、そう思いたがる。世の中に自分のことを不幸だと思っている人が多いのは、そうやって、「相手の課題を見つけたがる」人間が…
好きなことを、仕事にしたことはありますか。 これさえできれば、あとはどうなってもいい、と思えるようなワクワクドキドキに出会えたことはありますか。 手ごわいテーマに夢中になって取り組んでいて、気がついたら朝になっていた、という経験はありますか…
人づきあいは、めんどうだ。 一度関係性がこじれると、その人のことを考えること自体もめんどうになるし、あるいは相手は一見気にしていないようであっても、影でぼくの悪評を広めていたりもする。そういうものが積もっていくと、これまでの色んな人間関係を…
厳しい季節がやってきた。 そろそろ忘年会だの忘年会だの忘年会だのと、何かと資金が必要になってくる。今日は部の飲み会、今日は課の飲み会、今日は得意先との飲み会、そして今日はメガネ同好会での飲み会と、あまりに続くと本当に財布がもたない。その辛さ…
断るのが、苦手だ。 ぼくは「ええかっこしい」なので、人から「なんだこんなこともできないのか」とがっかりされたくないのである。 だから、ぼくを口説くのはすごく簡単で、「他にも色々とあたったのですが、みなさん能力的に難しいとおっしゃるんです・・…
ものごとを、迅速に、正確にやるのが苦手だ。 忘れ物もよくする。このあいだなんかは、オフ会で借りていた会議室のカギをリュックに入れて持って帰ってしまった。そんなぼくがまだなんとか社会的な生活を送ることができているのは、奇跡としかいいようがない…
挫折だらけの人生だ。 しかし世の中には便利なレトリックがあって、自分の挫折体験について語ることで、逆に人間としての厚みが増すように見えたりする。また、お互いに自分が挫折してきたことを話し合うことで打ち解けることもできたりする。ぼくはどうも口…
何かに迷った時は、あえて怖い人に相談することにしている。怖い人というのは、ぼくに対してまったく遠慮なく意見をしてくるし、ちょっとその人の考えと合わない言動があるとそれを厳しく指摘して、徹底的に糾弾する。そんな人と四六時中一緒にいては身体が…
全裸を見ても、あまりエロいとは感じない。 それは、そのままそこに「ある」ので、ああ全裸だな、という印象を受けるだけである。あるいは、女性の下着売り場に陳列されている商品を見ても、やはりエロくない。そこには繊維をよりあわせて作られた物体が存在…
都合の悪いことはだいたい忘れてしまうことにしている。 物事の道中に何かまずいことがあっても「終わりよければすべてよし」と呪文のように唱えていると、まあたいていのことはすむ。 だから、ぼくの人生のほとんどは「すべてよし」となのである。 ★ 大阪ブ…
年を取って、どんどん自分だけの時間がなくなってきた。 一日のうちほとんどは仕事をしているし、うまく早く帰宅できたら子供と風呂に入って、今日あったできごとをちょっとだけ話して、家族が寝静まったらこっそりとパソコンを立ち上げてまた仕事。休日は家…
小説やマンガの主人公は、あんまりダラダラしていない。 もちろんダラダラしている主役もいるのだけど、その代わりに周りが何かと事件を起こしたり、それを解決するために主役もちゃっかり本気を出してみせたりする。もちろん、お話というものはそうじゃなく…
大阪人は、なによりも、自由を愛している。 たしかに世間のイメージどおり、ゼニの話になると大阪人はあからさまに目をキラキラさせる、これは本当だ。しかしそれは、ゼニがこの上なく好きだからというわけではない。 ゼニがあれば、商売をはじめることがで…
他の人がどうなのかわからないけれども。 ぼくは仕事をしていると、つい、どんなことでも広い視野で見ようとしてしまう。往々にしてサラリーマンは専門的な知識よりも色んな分野についてそれなりに知見があったほうが役に立つことが多いし、年をとって自分が…
あーもう全然自分の話できひんかったわ。 これ、「おもんない集まり」に共通した特徴ですわ。そらまあみんなお目当ての有名人とかコンテンツがメインで来てるんやろから、僕の話なんか誰も聞きたくないんでしょうけど、それにしても「あー自分はほんまただの…
僕は、とても個人主義的な人間である。 だいたいの事態において、自分だけの幸福を祈っているし、他人のこととか正直どうでもいいし、組織的な行動が昔から苦手だったし、場の空気を読むのは大嫌いだ。その点、ブログを書く作業というのはとても個人的だ。別…
すぐに飽きてしまう。 何度も何度も同じ絵本を読んでいるうちに、こっちは内容をすっかり覚えてしまうし、特に幼児向けの絵本は単純な話ばかりである。ウサギとタヌキがケンカしたけどやっぱり仲直りしたとか、クマの誕生日をお祝いしに動物たちみんなで出か…
僕は、いわゆる社畜である。 社畜とは「はてなキーワード」によれば、 会社に飼い慣らされてしまい、一般的な倫理観を失った者。広義には、経営者ではない、雇用される側を指す。小説家の安土敏が1980年代ごろに考案し、その後に評論家の佐高信が使用したこ…
とにかく無駄にプライドが高い。 だからこそ傷つくのを恐れて、色んな場面において、当たり障りのない意見しか言わなかったり、めんどくさそうなもめ事に関わるのを避けたりする。あるいは妙に相手の気持ちをくみとろうとしすぎるあまり、自分が我慢をしてし…
これで、今月は3度目だ。 どうも最近は競技が変わるのが早すぎる、更衣室で俺はチームメートにそうぼやいた。まあそういうな、仕事じゃないか、と奴は支給された新しいユニフォームにさっさと着替え始める。「しかしあれだな、サッカーのパンツってのは足が…
若い頃はたくさん遊びなさい、という助言をもらったことがある。 今になって振り返ってみると、まあ人並みには遊んできたかなとも思うのだけど、最近は、どうもこのアドバイスには続きがあるような気がする。若い頃はたくさん遊びなさい。たくさん遊んで、色…
できるだけ、何もせぬことである。 気が利かないと言われようが、デクノボーと言われようが、余計なことは一切せず、料理を出されたらそれをうまそうに食べ、お酒をすすめられたらそれをうまそうに飲み、ニコニコとして座っていればよい。何もせずにいて、食…
頭が割れそうに痛い。 どうも風邪を引いてしまったようだ。しかし、奴らは待ってくれない。妻が急な用事で外出してドアが閉まった瞬間に、赤ん坊のほうは泣きわめきはじめる。大きいほうは、今すぐセミ捕りに公園へ連れて行かなければ、お母さんに内緒で新し…
どうも、会議をしていても、お酒を飲んでいても、ダラダラと同じことばかり話して、同じ場所にいつまでも居続ける人がいるのだけど、あれはかっこ悪いからやめたほうがよろしい。 別に、どうしても長くなってしまうような大事な話があるのであれば仕方がない…