2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧
この国を代表するクリスマスソング、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、失恋の歌だ。 ぼくも、恋人がいない時に寂しく過ごしたクリスマスのほうがはっきりと記憶に残っていたりして、どうもクリスマスというのは、孤独な気持ちのほうが似合う日なのかも…
人と人とのあいだに静かな熱が生まれることがある。それは燃え上がる恋のような激しさもなく、血の気の多い人たちが集まって勇猛な雄叫びを上げる時のような派手さもない。じんわりと、人から人へと伝わるつつましい熱だ。じんわりと人に伝わって、その人の…
白と黒のストライプ、あるいは白と青、あるいはグレーと黒。 ストライプのシャツを着た女性は、ストライプというよりもむしろボーダーライン上の存在だ。ストライプのシャツは、フォーマルとカジュアルの境界線上にあって、仕事なのか遊びなのか、微妙なとこ…
命令することもされることも、大嫌いだ。働くことは大好きなんだけれども、他人から強制される仕事なんかしたくないし、他人を強制的に働かせるのもイヤだ。ぼくの理想の働き方は、僕自身はもちろんのこと、一緒に働いている人たちも、みんなが機嫌よく仕事…
ぼくはまったく論理的ではない。 組織の中で仕事をするにあたって、一番苦労したのはそこだった。 他人が話すロジックがまったく理解できないわけではないのだけれど、自分自身の行動原理のほとんどは直感なので、むずかしい話が頭に入ってこない。 だから話…
クリスマスのイルミネーションがきらめく街中を通りすぎながら、ふと糞尿のことについて、思った。ぼくは小さい頃から腹が弱くて、しかし小学校では当時、大きいほうをしているのがバレると囃し立てられるという悪しき空気があり、便意をもよおすたびに他人…
人間はどうも、自分以外の人間を不幸だと思いたがる生き物だ。 おまけに、相手のその不幸を満たすことができるのは自分しかいないと、そう思いたがる。世の中に自分のことを不幸だと思っている人が多いのは、そうやって、「相手の課題を見つけたがる」人間が…