2019-01-01から1年間の記事一覧

見えない糸が、見えない人。

自転車が壊れたので修理をしてもらいにいった。 ふたたび走れるようになった自転車に乗って、ラジオを聴きながら家に戻る、その時間がすごく気持ちよかった。今年の大阪はあまり寒くない。 去年は寒さに耐えきれずにフェイクファーのついたちょっと丈の長め…

冬ごもり、はじめました。

大阪はそんなに寒くないけれど、そろそろ冬ごもり。 色々と心残りなことだらけだが、これ以上あがいてもしかたなさそうなので、仕事のことばかり考えている頭を休ませて、冬の生活を楽しむことにする。 もっとも楽しむといっても毎日いくらでもやることはあ…

歩くように、生きる。

あとひと月で今年が終わる。 この1年は、自分なりに達成したいことがあったので、ずっと急いでいた。 とてもあせっていて、あっちのほうに進みたい、というものはあって、だけどもっと近くまで行って自分の目で確かめてみないとわからない、そんな状態でい…

どっちみちぼくらは炎上しながら、生きている。

ぼくは基本的に、いつも叱られながら暮らしている。 いつも、色んな人から、ううんこれはちょっと違うんだよねとか、そういう話じゃないんだよねとか、こりゃあまったくダメだよとか、いつも叱られ続けている。 若い頃は、年を取ったらそういうことは言われ…

ハーレーダビッドソンは、持っていない。

お気に入りの紫色のスニーカーがある。 気に入ってそればかり履くものだから、もうボロボロになってしまってどうしようかと思っているけど、実はぼくはこのスニーカーを手に入れるまで、紫色の靴を履くなんてことは考えたこともなかった。それは妻と一緒に買…

おっさんは、何が楽しくて生きているのか。

昔から不思議でならなかった。 一体、世の中のおっさんは、何が楽しくて生きているのか、さっぱりわからなかった。 よく考えると、若い頃は、まあまあはっきりと自分が若いということを自覚していて、若いあいだにしか楽しめないことがあるとわかっていた気…

大西順子さんと、月曜日の生ゴミ。

村上春樹さんのラジオ番組を聴いていたら、ジャズピアニストの大西順子さんの話になって、彼女が2000年の大阪公演で長期休養宣言をしたときのことについて触れていた。 ぼくは当時好きだった女の子をこの公演に誘って聴きに行く予定だったのだけれど、当日に…

自分の力で生きる、ということの意味。

最近は、家族の介護をしている人の話を聞くことが増えた。 聞いていて思うのは、介護する側もされる側も、その立場になるまでは、よもや自分がそうなるとは想像もしていない、ということだ。 自分はいつまでも元気だとか、あるいは自分の親は元気なまま年を…

火の中に、飛びこむ。

自分から一番大変なところに飛びこんじゃえって思ったんです。 一緒に仕事をしている若者がぼくに教えてくれた。 先週あたりからずっと忙しくてなかなかフォローができなかったのだが、見事に一人で業務をやってのけて、その感想だ。 いつも余裕がなく焦って…

まだ結婚している、男。

めったにテレビを見ない。 特にテレビドラマなんて10年以上ちゃんと見たことはない。 だけど昔好きだった関西テレビ放送のドラマ『結婚できない男』が、『まだ結婚できない男』として復活すると聞いて、それだけはずっと楽しみにしていた。 とはいえ火曜日の…

正しさが、世界をつまらなくしている。

論理が人間の文明を発達させてきたのは間違いないと思う。 だけど世の中の全てのものがまだ論理的に説明しきれるものではない。 なのに現時点で全ての現象が全て説明しきれる、正しい世界の見方がある、と思いこむのは、すごく苦しい生き方だと思う。 あなた…

トートバッグに、なりたい。

仕事では、大きめのトートバッグを使っている。 若い頃はカッコつけてイタリア製の革のブリーフケースを持ってたし、子どもが赤ちゃんの頃は、パソコンも哺乳瓶も入るファザーズバッグ(斜めがけで両手が空く)なるものを愛用していた時期もある。 このファ…

サードブロガーを、続けてみて。

なんだかんだいって7年近くブログを書いているようだ。 当時は影響力の大きな書き手はアルファブロガーと呼ばれてもてはやされ、アルファブロガー同士で盛り上がり、そういう存在になろうとせっせとエントリを書く人と、それを周りで見て嫉妬する人とがいた…

誰も道は、教えてくれないけれど。

家族で母校を訪れた。 上の子が興味があるらしく、文化祭をやっていたので見に行った。 ちょっと前に同級生の用事の手伝いで校舎に行ったことがあるので、特に懐かしいとか感慨深いという感覚はなかった。 ただ在校生たちが、うちの子に話しかけてくれたり、…

ぼくらは、どんな成長を求めたらいいのか。

ツベルクリン良平 さん(id:juverk)のこんな記事を拝読しまして。 つまるところ、日本が今のアジア各国のように成長可能性が高かった時期を骨子としているのである。それを下敷きにしてきた我々の成長志向は概して強い。 だが、今はそのときと条件も環境も全…

ズボンって、はく必要がありますか。

コンテンツプランナー/編集者の小沢あやさんが「限界母さんワンピース」なるものを提案されている。 はせおやさいさん(id:hase0831)経由で知った。 note.mu「限界母さんワンピース」の定義は以下の通りだそうだ。・2000円くらいで気軽に買える ・パジャマ…

ぼくの、宿題。

夏休みの宿題がたまっている。 仕事をしながら、時間を作ってやっておきたいな、と思っていたことがあり、お盆休みはそれをどこかで取り組むつもりだった。お盆休み、といっても自分だけの時間が十分にあるわけではなく、基本的には家族や親せきと一緒にすご…

いま、大切にしたいこと。

自分にしか興味がなかった。 なかった、と過去形にしてカッコつけたけど、それは今でも変わらない。 自分は周りからどう思われているか、自分は今気持ちよく仕事しているか、自分はどうすればもっと良い人生を送ることができるか。 そればっかり考え続けてい…

パラレルに、生きる。

toya.hatenablog.com toyaさんのこのエントリを読んで、ぼくはパラレルなのかねじれなのか混線なのかわからないが、とにかく同時に2つ以上のことを抱え続けてる人生だなと思った。 古くは塾と学校のかけ持ちから始まっていて、なぜ塾を先に言ったかというと…

世界がどんどん狭くなり、どんどん自由が失われていく時代に。

5歳になる下の子と妻が話しているのを聞いていたら、下の子は、家という言葉を、い「え」ではなく、い「ye(とぼくには聞こえた)」だと思っていたらしい。 じゃあその「ye」とはどんな字なのか書いてみてと妻が言うと、英語の「y」のような見たことのない…

違和感を抱えながら、歩く。

おかしいな、違和感があるな、と思うことはたくさんあって、それと同じくらいの回数、ぼくは違和感に気づかないフリをしている。 そのほうが物事がうまくいく場合が多いし、自分にはもっと優先順位の高いことがいくつもあるからだ。 実際に一つ一つのことを…

機嫌が、悪い。

だいたいは寝不足と湿度のせいだろう。 あとは、物事があまりにも細切れになっていて、時間を空けてから元の場所に戻ってきたときに、その場所でのこれまでのできごとを毎回思い出し、頭だけじゃなく気持ちのスイッチも切り替えないといけない。 そのスイッ…

ちょっと、めまいがする。

最近のぼくは、これまでの人生で経験したことのないレベルで、多くの人から助けられ、支えられている状態にあると、強く感じている。 もともと、非常に個人的な人間で、人付き合いは苦手だ。誰かと一緒の時間をすごしていても、自分のペースを崩したくないし…

ガーリックライスの、味。

昔から、本を読み終わったあと、あらためて単行本のオビや文庫本の裏表紙に書かれている紹介文を読み直してみて、ああ本当にそういう内容だったなと納得したことがほとんどない。 なんだか後味の悪い、モヤモヤとさせられる読後感だったなと思うときに限って…

平成最後の連休に、働いてみて。

平成最後の連休に出勤する羽目になった。 梅田は買い物客で混んでいたが、オフィス近隣はがらんとしていて、外国人観光客が何人か写真を撮ったり地図をみたりしている。 ぼくのような休日出勤の会社員らしき人はほとんどいなくて、しかし当然ながらコンビニ…

氷河期世代は、ゴミ箱へ。

ぼくは、ずっと就職氷河期世代とかロストジェネレーションとか人生を設計しなおさなきゃどうのこうの世代とか言われてきて、要は報われない世代なんだといつのまにか自分もそう思うようになっていた。 たしかに、そういう風に言われると、仕事でうまくいかな…

ぼくの、弱点。

suumo.jpSUUMOタウンに寄稿をした。とても楽しく書けた。普段は、寄稿の依頼をいただいたら、ぼくがざっと企画を複数案考えて編集の方にメールで送り、どれがよさそうかの意見をいただいて決め、そこから原稿を書き始めてまたメールでやりとりをする、という…

車輪を、何度でも発明する。

車輪の再発明、という言葉があるそうで、もうすでに先行して利用できる知恵があるにも関わらず、多大なコストをかけてそれと同じもの(や場合によってはもっとひどいもの)を開発することだそうだ。 要するに、皮肉だ。それで、最近思うのは、世の中には車輪…

人と人のあいだに入って働くのは、好きですか。

ぼくが広告会社で働いていると知ると、代理店って大変だよねとか、あいだに入っているだけで何も生み出さないのって辛くないですかとか言われるので、いえいえとても楽しいですよ、と答えると、みんながっかりした顔をする。 たしかに、ぼくはいつも人と人の…

人事異動を言い渡された、あなたへ。

そろそろ人事異動の季節がやってくる。 異動を言い渡された若い人からこんな言葉を聞くことがある。「なんで、できる人間のほうが損をしないといけないんですか」自分は今の部署でちゃんと能力を発揮していて、もっと発揮できていない人たちがたくさんいるの…