言葉に頼りすぎるのは、もうやめたい。

 

 

 

人に何かを言葉で説明したとして、まあその内容が相手に伝わることなんてほとんどないなと感じることが増えた。

 

 

 

これまでは運よく、自分の話を聞きたがってる人に向けて話すことが多かったので、自分が考えていることや伝えたいことをわかりやすく話す工夫をすればいいだけだった。

最近は、仕事にせよ、生活にせよ、自分の考えを言葉で伝えても、相手が聞いてくれないことが増えたし、聞いてくれたとしても、実際の行動が変わるところまではいかない。

こういう状態が続くとだんだん自分の元気が減っていって、何かを人に伝えようとする気力がなくなっていく。

じゃあもういいや、全部自分でやって、できないところはやらなくていいや、となって、行動的でなくなっていく。

 

だけど、これはぼくの勘違いというか、検討違いで、基本的に言葉なんかでは、何も変わらないのだ。

実際に行動を起こしてみて、ああこの人が言いたかったのはこのことねと気づいてもらうまで粘らないと、伝わったとは言えないのだ。

 

もっと言えば、言葉だけで何かを伝えようとするのは、ただの手抜き、めんどくさがり、怠惰かもしれない。

昔はそれでも言葉には多少の意味があった。

だけど誰もがこんなにたくさんの言葉を吐き出し続けている世界では、もうダメだ。

みんなが言葉の洪水の中に飲み込まれ、何に耳を貸し、何を信じて、何を信じなければいいのかを考え続けることに、もううんざりしている。

 

ぼくにできることなんてほとんどなくて、いま自分がやるべきだと思う行動を起こし続けることぐらいだろう。

腐らず、あせらず、あきらめず。

人の行動を促すのは、誰かの言葉ではなく、すぐそばの人の行動なのだ。

 

まあそれは別に昔からそうであって、ぼくが手を抜いてめんどくさがって怠惰でいただけの話なんだけれども。