生きていると、つい自分が大切にしていることや目指していることを見失ってしまって、身動きが取れなくなってしまっていることがある。
そういう時にどうすればいいか、ちょっと考えてみた。
肩のちからをぬく
ぼくはすぐに周りの影響を受ける。
そんなことじゃ評価されないよとか、今はこういうのが流行っているとか、これからはこんな風にしないと生き残れないとか、そういうことに振り回されて、いつも一喜一憂している。
特に自分が大事にしていることや本気で取り組んでいることについて、外野からわあわあ言われるとすぐにイラっとして、自分のペースを見失ってしまう。
本当は、そういうときこそ、肩の力を抜くときだろう。
いくら自分が強く願っていたとしても、うまくいくとは限らないのが人生だ。
懸命に努力したとしても、報われないこともあるのが人生だ。
ダメでもともと。
万が一うまくいけばラッキー。
力を抜いて、ゆっくり深呼吸して。
まあ誰が何を言おうとたいしたことないさ。
ぼくの人生は、ぼくのものなんだから。
背すじをのばす
ぼくはとても頭でっかちである。
まだやってもいないことについて、ああでもないこうでもないと考えて、一歩も動かないことが多い。
自分では動かないくせに、人のやっていることに色々とケチをつけてしまう。
他人にケチをつけると、自分にはねかえってくる。
あんなに色んなやつらにケチをつけたんだから、自分はスマートにやらなくちゃ、と思いこみ、スマートにやれる瞬間をじっと待ちながら何年も何十年も経ってしまう。
鏡を見てみる。
頭でばかり考えているから、頭がどんどん重くなって背中が曲がり、前を見つめられなくなっている。
色々とどうでもいいことを考えるのをやめる。
たいして賢くもないのに高尚なことを考えているふりをやめる。
オレはどうせアホなのだ。
アホは行動してみて、失敗しなきゃ学べない。
だから顔を上げて。
前を見て。
一歩を踏み出す。
その瞬間にバナナの皮をふみつけてすべって転ぶこともあるけど、また起き上がればいいだけ。
下半身でかんがえる
頭で考えるのをやめたら、一体どこで考えるのか。
それは下半身である。
理屈ではなく、直感を大事にする。
人間というのは頭で考えるのをやめようとしても、なかなか止められないものだ。
完全に直感だけで動くのはむずかしい。
下半身で考えよう、と思うくらいでちょうど理屈と直感のバランスが取れているような気がする。
下半身の好物。
ワクワクする。
ドキドキする。
おもしろそう。
やっちゃえ。
いてまえ。
行けるところまで。
腹ですすむ
腹はあまり素早く動けない。
だけど力強い。
一度腹を決め、腹をくくったら、そっとやちょっとのことでは動じない。
腹はずっと見てきている。
ぼくがこれまでの人生の中で何を選び、何を選ばなかったか。
腹は知っている。
ぼくが本当は何を大事にしているのか。
自分自身に対して腹を割って、大切なものを確認する。
そうだ、オレにとって大切なものは、お金でも他人の評価でもなかったじゃないか。
それを思い出すと、腹が決まる。
腹はどんどん進んでいく。
ぐるんぐるんと旋回しながら、周りの人たちを巻きこむことを恐れず、どんどん進んでいく。
あとのことは、あとで考えればいい。