ズボンって、はく必要がありますか。





コンテンツプランナー/編集者の小沢あやさんが「限界母さんワンピース」なるものを提案されている。



はせおやさいさん(id:hase0831)経由で知った。
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「限界母さんワンピース」の定義は以下の通りだそうだ。

・2000円くらいで気軽に買える
・パジャマになるくらいの楽さ
・保育園送迎とコンビニくらいなら余裕で行ける
・丈が長すぎず短すぎず、そのままママチャリにまたがれる
・デニム履けば「こういうコーデです」で渋谷新宿までいけそう
・洗濯乾燥機からほじくりだしてそのまま着られる
・ブラとパンツが透けない適度な厚み

このコンセプトが素敵で、ぼくも欲しいな、と思ってしまった。



子どもができてから、朝、何を着ようか服を選ぶのがすごく面倒になってきた。

ぼくの朝は、大きくわけると、子どもを一度保育園まで自転車で送ってから自宅まで戻り、ちゃんと身だしなみを整えてから出社するパターンと、はじめから準備をすませて、子どもと一緒に歩いて保育園まで行き、そのまま出社するパターンがある。

どっちにしたって、服を選んでいる時間はほとんどないので「これとこれを組み合わせて、あとこれを合わせれば・・・」とかチンタラやってる暇はないのである。

そんなときに、ぼく以上に時間がなくて、まさに「限界母さん」をしている妻がスポーンとワンピースを一枚着て猛ダッシュで出ていくのを見ると、ワンピースって便利だな、と思う。

面倒なのは服だけではない。

ヒゲを剃るのもめちゃくちゃ面倒だ。

誰か、洗顔と歯磨きとヒゲ剃りを同時にすませられる道具を発明してくれないものか。

あと、貴重品の持ち歩きも面倒だ。

家を出たり入ったりするたびに、財布と定期と家のカギと自転車のカギと会社の入館証とスマホ(しかも2つある!)を持ったか確認していると目が回る。

雨の日は、そこに子どものレインコートと長靴と傘を持ったかのチェックが加わるので、自分が傘を持つのを忘れていたりする。


とはいえ、ぼくもそんな状況に指をくわえて見ているわけにはいかない。

髪の毛は、最近は短く刈り込んでいるので、セットしなくてよくなった。

コンタクトレンズをやめてメガネにしたので、これもまた楽になった。

シャツも、丁寧にアイロンをかけないといけないおしゃれなドレスシャツはやめて、ちょっとぐらいシワがついていても自然な感じに見えるカジュアルなものを選んでいる。

だけど面倒なのは、シャツとズボンを組み合わせることだ。

シャツとズボンの柄がかぶってしまたり、色の組み合わせが変だと気になって、つい悩んでしまう。

あるいは、ズボンにベルトを通すのも面倒だ。

おまけに何年も前に買ったズボンをはこうとすると、ウェストが苦しくてたまらない。

そうやってバタバタしているうちに貴重な朝の時間がどんどん失われていく。


こうなると、ぼくは、ある疑問を抱くことを禁じ得ない。

果たして、ぼくらは、ズボンをはく必要があるのだろうか?

「限界母さんワンピース」の記事を読んでいると、その疑問はどんどん深まってくる。



そろそろ、ズボンに対するぼくのガマンも、限界なのかもしれない。