ぼくの空は、美しい。

最近、色々と感じること。

 

・空がきれいだなと思うことが増えた。特に暮れかけの空のたくさんの色が入り混じった様子を見ていると、なんて美しいんだろうと思う。働きはじめてから、夕方に空を見上げることがほとんどなくなっていたけど、最近はよく空を見る。空の高さはせいぜい100キロメートルぐらいしかないそうで、大阪から姫路ぐらいの距離だと思うと、ずいぶん心もとないな、とも思う。ちなみに地上から地球の中心までおよそ6400キロメートルだそうだ。ぼくらは地球のほんのわずかな表面の部分にしか住んでいない。

 

・若い頃は、現実で経験していることと、妄想や理想はまったく別のものだった気がする。現実の自分というのは仮の存在で、ここではないどこかに本当の自分がいるような感じだった。今はその差がかなり縮まっていて、かっこ悪い自分や情けない自分も、仮ではなく本当の自分だと感じることが増えた。でもそれは自分が変わったからというよりも世界が一時的に自分を受け入れてくれているからにすぎない、とも思う。あと、インターネットのおかげで、ぼく以外にもかなり多くの人たちが、同じように何かを妄想したり、見えないものについて考えたりしていることがわかってきたので、安心して現実に向き合えるようになったというのもあると思う。孤独を感じにくくなった。一方で、妄想する力は弱まったかもしれない。

 

・戦争というと多くの人が眉をひそめるが、競争することは好きな人が多い。ビジネスでは戦略とか戦術とかの話ばかりだし、サッカーでもゲームでも、みんないかに相手を負かすかということに夢中だ。ぼくだって変わらない。もちろんそれと戦争が同じだなんて全く思わないけれども、人は基本的に競争の中で生きていて、しかしそれがすごくわかりにくい形になっているだけかもしれない。

 

・植物の中には、周りの植物の発芽や成長を阻害する物質を分泌するものがいるらしい。これはすごく巧妙なやり方だと思う。相手をやっつけている様子がまったく目に見えない。なんというか、ぼくらもそういう目に見えないやり方で、誰かが生まれたり育ったりすることを抑えつけたりしているのかもしれない。しかしそれはすごくわかりなくい構造になっているのかもしれない。

 

・先週、合気道の稽古中に足の指を痛めた。かなりよくない感じだったので、これは色々厄介だなと思ったが、それをきっかけに体がなまるのはイヤだなと思って、痛くない範囲で下半身を中心に軽い運動を続けてみた。結果としては調子がいいし、ケガをした部分も思ったより早く回復してきた。

 

・ちょうどその週に、東京の同じ会社で働いている人とトレーニングの話になり、昨年はかなりいい感じに続いていたのに、感染症にかかって寝こんだせいですっかり筋肉が落ちてしまった、という話をしたところだった。彼はひどく同情してくれて、それは大変でしたねと言ってくれた。優しくしてもらったので、なんとなくぼくは気をよくして、ちょっと再開してみるか、という気持ちを強くした。いざトレーニングを再開してみると、やっているときは辛いが、終わるとすぐに爽快な気持ちになるし、寒さを感じにくくなっていく気がする。とりあえず、春の健康診断までを一つの目標として、続けてみようと思う。

 

・トレーニングの内容は、目下いろいろと試しているところだが、腕立て伏せとスクワットは必ずやる。腹筋については、普通にかがむやり方だと腰を痛めそうでイヤなので、あおむけになって足を上げたり体をひねったりしてやっている。あとは稽古でやるときの体操をやるのと、時間ができたときは外で木剣を振る。剣を振っていると、はじめはいつも変な力が入ってしまっていて、何もかもがしっくりこない。何度もやっているうちに、オレはなんでこんなに力んでいるんだという客観的な視点を持てるようになってきて、力を抜いて気持ちよく振れるようになってくる。はじめからそういうモードになれるといいのだが、なかなか難しい。もっと軽やかにやれるようになりたい。

 

・妻と上の子が新しいダウンジャケットを買った。人が暖かそうな格好をしているのを見るのが好きなので、なんとなくいい気分だ。ぼくは数年前にダウンジャケットを新調した。とても暖かいやつなので本当に寒い日にしか着ることがないのだが、今年は寒い日が続くのでよく着ている。ただ、満員電車に乗るとひどい目にあうので、それだけは閉口する。

 

・通勤時間帯の混雑ぶりは、もうすっかり元に戻ってしまっていて、おかしいな、もう新時代が来ているはずなのにな、という気になる。ぼくの中ではこれまでの時代は2020年に終わっていて、今は新時代である。2020年を元年とするか、2021年を元年とするかは議論が分かれるところだが、まあ2021年を元年とすれば、今後は西暦から2020を引けばいいだけでわかりやすいので、そういうことにする。今年は新暦3年である。さて、ぼくは新時代らしい生き方をできているかといえば、姿勢は評価してもよいが、まだまだ行動が足りない。もっと思い切って未知の世界に踏みこんでいくことができるはずだ。もっと力を抜いて、軽やかに、気持ちよく、深く、深く切りこんでいきたい。