自分の、観察日記。

3日前の朝、目を覚ましたら全身がだるくて、おなかに力が入らない感じがした。

ちょうど前の晩に、ためしに朝早くに起きてみよう、と思っていたところだった。
だが、そんな気持ちにもなれず、また少し眠り、結局いつもと同じ時間に起きた。
そこから子どもを学校に送り出すまで、ずっと力が入らず、いっそのこと午前休にして横になろうかと思ったのだけど、ちょっと体を動かしたらマシになるかもしれないと思って、軽く部屋の掃除をしていたら少し気分が良くなってきた。
何も考えられなくても、ただ部屋をきれいにするために体を動かすだけですっきりするのだがら、掃除は偉大である。

それで、なんだ、ちょっとした心の疲れだったのかと思って、仕事にとりかかり、いくつか打ち合わせをオンラインでやった。
ところが、やっぱり違和感があった。
ぼくは人としゃべると元気になるので、普通ならかなり調子が上がってくるはずなのだが、打ち合わせが終わった後にどっと疲れが出る。
若干面倒な内容の打ち合わせが続いたので、そのせいかなと思って、お湯を沸かし、コーヒーを淹れてみた。
あまりおいしくない。
気持ちはどんよりとしたまま、晴れてこない。
さては、やっぱり心の調子がよくなさそうだ、と思った。
そこで、できるだけ早く仕事を切り上げることにした。
少し手を付けておいたほうがよさそうな作業もあったけど、明日に先送りすることにした。
夜になってから、ちょっとブログを書きたいなとも思ったが、寝ることを優先した。
きっと明日には戻っているだろうと期待しながら。

ところが、翌日になっても、気持ちはモヤモヤとしたままだった。
やらないといけないことばかりがずっしりと体にのしかってくる感じがして、さあやるぞ、という気持ちが起きない。
打ち合わせをしていても、いちいち誰かの言うことが気になったり、そういうことを気にしている自分がイヤになったりする。
これはいよいよ、それなりの下り坂にさしかかっているみたいだな、と思った。
おまけに急に仕事が忙しくなっていて、夜も、子どもたちが寝静まってから作業を再開して、遅くまで起きていた。
これはだいぶよくない感じである。

翌朝、寝足りない感じで目を覚ますと、目がしみる感じがして、目やにも出ている。
鏡で見ると、両目とも充血している。
そして全身がだるい。
わずかだが鼻水が出てくる。
熱を測ると微熱があった。
それで納得した。
そうか、体調が悪くなっていたのだ。
下の子が少し前に鼻風邪を引いて、薬を飲んでいた。
おそらくそれがうつったのだろう。

原因がわかってしまうと現金なもので、これまでの不調が全部体調のせいだと思えてきて、気分が明るくなった。
風邪ならしかたがない。
ちゃんと休んで治すしかない。

とまあ、今回のことを振り返るに、体と心は本当に密接につながっているなあ、と思う。
いや、そもそもこの二つを切り分けることに意味があるかどうかもわからない。
心なんてものは存在しない、という考え方もあるというし。
いずれにせよ、体にしても心にしても、ちょっとした変化に気づいて、自分でその様子を観察してみるのは大事な気がする。
ぼくは以前、そのあたりを自分で見て見ぬふりをして、ひどい目に合ったことがあるので、余計にそう思う。

そして、そういった変化が誰にでも起こり続けているということを、いつもわかっておきたいなあ、とも思う。
少なくとも、それを甘いとか、甘えとか、そういう風に片づける人間にはならないようにしたい。

人生というのは、いつどこで、何が起こるか、本当にわからないものなのだから。