結局、誰だって、死に向かって生きている。
どんな生き方をしようとも
命という限りのある燃料を燃やし続けることで
少しずつ残量が少なくなっていく。
そして僕は、燃料が減るのを恐れて
ちびちび、ちびちびとやっていたのは否めない。
でも、最近は幸運なことに
美しく命を燃やしている人々に
何人も出会えた。
生き急いでいる人という意味ではない。
一瞬一瞬を文字通り、一生懸命に生きている人たちだ。
そういう人たちと仕事をしていると
世の中にはつまらないことや
どうでもいいことなんてないと、強く感じる。
どうしても僕のような斜めにモノを見ている人間は
勝手に物事を面白いかどうかで序列をつけ
文句や愚痴ばっかり言ってしまう。
労働集約的な仕事を敬遠し
いかに楽して儲けるかを
考えるヤツが一番偉いのだと
とんでもない勘違いをしたりする。
そんな自分が恥ずかしくなる。
僕は自分の命を美しく燃やせているだろうか。
なんなら、美しくなくてもいい。
ぶざまな格好かもしれない。
それでも力の限り燃えようとあがいているならいい。
自分にだけは、負けたくないなあ。
(ウルトラの誓い/別バージョン)