好きなことを、仕事にしたことはありますか。
これさえできれば、あとはどうなってもいい、と思えるようなワクワクドキドキに出会えたことはありますか。
手ごわいテーマに夢中になって取り組んでいて、気がついたら朝になっていた、という経験はありますか。
自分よりもうまくやるライバルに嫉妬して、悔しくて、情けなくて、眠れない夜をすごしたことはありますか。
突然、イカすアイデアを思いついて、いまにも叫び出しそうになったことはありますか。
と思ったらなんだ夢かよと、がっかりしたことはありますか。
願いは必ず叶うとか、信じていればたどりつけるとか、そんな言葉が急に信用できなくなったことはありますか。
結局、自分なんて、誰かが作り出した虚像に踊らされているワナビーの一人じゃねえかと。
やることなすこと何もかもうまくいかなくて、他のみんなはキラキラとかがやいていて、自分はとんでもなく無能なやつだと、消えてしまいたい気持ちになったことはありますか。
それでも、自分を動かすことができるのは自分しかいないという、ひとつの悲しい事実を知って。
何度もあきらめそうになりながら、それでもやっぱりあきらめられなくて、見苦しいくらいもがいて。
やっとのことで成果を得られたとき、思わず泣いてしまったことはありますか。
辛いときはそんな経験を思い出して、ちぢこまった気持ちをぎゅっと引き伸ばしていますか。
また無謀な冒険の旅に出かけたいと思うことはありますか。
いやむしろ新しい挑戦は、ありきたりな、生活臭がプンプンただようダサくてショボい毎日の中で、もうとっくに始まってると気づくことはありますか。
ダサくてショボい毎日を、ない知恵をしぼって、ちょっとでも面白くしていくことが答えなんだと、そう思うことはありますか。
ええいこの際、別に仕事じゃなくてもなんでもいい。
いつまでも、好きなことを、追いかけ続けようじゃないですか。
一度きりの人生を、徹底的にジコチューに生きていこうじゃないですか。
さあ、もういいから、すすめ。
年をとって、プライドばかり高くなって、ウジウジしているぼくへ。