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犬だって言いたいことがあるのだ。

ものごとをひとつ先に進めるヒントについて考えています

ここにはない世界は、どこにあるか。



毎日の暮らしの中で、ふと「ここではないどこか」へと思いをはせることがある。



日々、同じような場所で、同じような仕事をして、同じような人たちと話をし、同じようなものを食べて、同じような時間に眠る。

それをずっと繰り返しているうちに、こんな暮らしとはちがう「ここではないどこか」に行くことができたら、と考える。

もちろん、そのどこかにたどりつけたとしても、またその場所では色々と面倒なことが起こったり、退屈なこともあったりするのだろうけれど。

しかし最近は、その「ここではないどこか」が、どこにもないような気がしてならない。

それはもちろん歳を取ったからというのもあるかもしれないが、それ以上に、世界がどんどん小さくなってきている。

簡単に世界中に行けるようになっただけでなく、実際に行かなくても、誰がどこでどんなことをしているのかを、簡単に知ることができるようになった。

しかし、そうやって知ることができる内容というのはどれも何かが足りなくて、頭の中の一部だけは満たされるけれど、かえってそれ以外の部分はカラカラに乾ききっているような感覚になる。

文字や写真や動画という断片的な情報ばかりをいくら吸い込んでも満たされない、酸欠みたいな状態だ。


この酸欠状態を作り出しているのは、他でもないぼく自身だ。

手軽に手に入れられる情報ばかりを摂取して、それだけで満足しようとするから、本当に大切なことを理解することなく、表層的なものにとどまってしまう。

だからひどく世界が小さく、空気が薄く感じるのだ。


賢明な人は、そんな中でも本当に大切なものを見抜き、考えをどんどん進化させていくのだろう。

しかしそれができない場合はどうすればいいのか?

これに対する答えはとても簡単で、そして実行はひどく難しい。


まあだからこそ面白いのだけれども。