犬だって言いたいことがあるのだ。

ものごとをひとつ先に進めるアイデアについて考えています

自分を、予約する。


時間が、ない。



本気でそう思うようになってから、2年ぐらい経つ。

育児に家事に仕事に、やらなければいけないこととやりたいことがいくらでもあって、とにかく時間がないことに悩んでいる。

おまけに最近は仕事の中で新たな領域について学び始めたこともあり、本当に余裕がない。それでもまあなんとかなるだろうと睡眠時間を削っていたら体調を崩し、仕事にも支障をきたした。

見かねた上司がまるで新人を諭すような口調で教えてくれたのが「自分を予約すること」である。

長い目で見て、本当にやるべきこと、やりたいことを決め、そのための時間をあらかじめ手帳に具体的に「予定」として書きこみなさい、と教わった。

アポや打ち合わせなどの他人と共有する予定と同じように、自分が考える時間、模索する時間、そしてそれを実際の活動にしていく時間を自分に対して「予約」するのである。

以前からその考えは知っていたけれど、自分には必要ないと思っていた。中長期的にやりたいことが明確なら、自然と自分の予定はその方向へと調整されていくだろうと甘く考えていた。それが失敗の原因だ。

誰かが相談に来るとできるだけ応えたくなる性格なので、つい聞いてしまって作業が増える。あるいは新しいアイデアを思いついて試しているうちに別の作業をする時間がなくなり、仕方なく睡眠を削る。そうすると家族にも負担がかかる。体調も崩す。

こういうことを積み重ねた先には、それまで思い描いていたような未来はない。

しかもおそろしいことに、「オレって体調を崩してまで頑張ってる!」という謎のやりがいだけが残り、未来に向かって一歩も進んでないという事実を隠してしまう。

これじゃあダメだな、本当に新人時代に戻ったような状態だな、と思った。だが新人の頃は休日返上で働いたり徹夜したりと、時間と体力に余裕があった。いまはその両方ともが失われてしまっている。状況は、新入社員よりも悪い。

繰り返すが、たしかにぼくには時間が、あまりない。

これについてはどれだけうまくやりくりしても、根本的な解決方法はないだろう。

だとすれば、その少ない時間を一体何に使うのか、もっと厳しい目で見て、満足のできる時間の過ごし方ができているかを確認しながら進んでいくことを、やっぱり大切にしたい。

また、同じように貴重な時間をぼくのために使ってくれている人たちとは、本当に良い時間(のんびりする、という時間も含めて)をともに過ごせるようにしたい。

だから、ぼくは自分の時間を予約して、少しでも理想の未来に近づいていきたい。

理想の未来なんてありえるのかって?

大丈夫、その理想を現実と照らしあわせて修正していく作業のことを世間では、実行、と呼ぶそうだから。