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犬だって言いたいことがあるのだ。

ものごとをひとつ先に進めるヒントについて考えています

平和と混乱をもたらす、究極の呪文。






さっきまで、ひどく混乱していた。


感想をブログで書いてもらえると喜ぶグループ - はてなブログ グループ

に参加されたid:lunasaurusさんの、このエントリを読んだ。

エジソンの名言「天才は1%のひらめきと99%の汗」を検索エンジンに例えて考察してみた。 - 23、♀、NEET脱出(予定)


氏は、このエントリの中で、エジソンの「天才は1%のひらめきと99%の汗」という言葉について、「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」と解釈する人と、「天才には努力が必要」と解釈する人がいる、とした上で、どちらが正しいのかについて、検証している。

Inspiration(ひらめき)をkeyword1と仮定し、Perspiration(努力)をkeyword2と仮定してみる。

そして、もう一度「AND検索」を振り返ってみましょう。


【図1】
f:id:lunasaurus:20130917033707p:plain

AND検索は,keyword1 AND keyword2のように入力し,2つのキーワードがともに含まれるページを見つけます
これをエジソンの言葉に置き換えてみると、

keyword1のInspiration(ひらめき)とkeyword2のPerspiration(努力)が重なった赤い部分が


Genius(天才)なのです。

天才=ひらめき ∩ 努力
という具合になります。なんかシュールですね。

こんな風に、言葉を数学の集合式で表せるなんて面白い。なんて思うのは私だけでしょうか…?

なので、

「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」
という浜田和幸さんの言葉と

「天才には努力が必要」
というアメリカの現代社会は両方とも間違いではないと私は思います。


という展開となっている。


さて、みなさん、特にプログラマー諸氏においては、どういうリアクションをとるべきだろうか。


多くの場合、

「そ、そうだね・・・」

というものだと思う。

「そ、そうだね・・・andとorについての考え方はあ・・・合ってると思う・・・よ?」

このあたりが限界であろう。



・・・あかんで。

それじゃあ、あかんわ、あんたら。

そんなんじゃ、モテへんわ。



ここでの正解は、

「面白い!」

「新しい!!」

「かわいい!!!」

である。


「天才」の中身に一切触れずに「天才とは何か」について考えてみるなんて、面白い。

おまけにそれを女子力高めなブログで展開するなんて、新しい。

というか、そんな他では得難い独特の世界観が、かわいい。


そういう視点で読みなおすと、このエントリは不思議な明るさや謎の疾走感にあふれているのがわかる。





「面白い」、「新しい」、そして「かわいい」。

実は、これらの言葉は、僕にとってのサバイバルツールである。


僕らは世の中のほとんどの現象を、科学的アプローチによって解明できると思っている。

しかし、残念ながら、実際の生活は矛盾にあふれている。

上司は突然異動を命じてくるし、得意先は昨日とまったく逆の方向性の話をしはじめ、恋人はある日いきなりサンタクロースになる。

そんな世界の中を生き抜くためには、一つ一つのことに論理的整合性を求めていては到底生きていけない。

だからといって、全ての矛盾をそのまま受け入れるには僕のCPUはあまりにも脆弱で、すぐに思考停止してしまう。

そこで、僕は魔法の言葉を教えてもらった。

自分が理解できないような存在と出会った時は、

「なにこれ、めちゃめちゃ面白い!」

と唱えることで、それを好奇心の対象に変換してしまうのである。

そうすれば、幻の食材を目の前にして武者震いする料理人のように、ワクワクとして気持ちで、かつ(それこそ矛盾するようだけど)不思議なほど冷静な態度で接することができる。


しかし、どうしても面白いと思えない時は、これは新しい、という解釈でもいい。

「ああ、これって、昔流行った●●だよね」「オレも若い頃は通った道だな」という言葉は、自分が一時的にそれを受け入れるには役に立つかもしれないが、長期的には、好奇心が育つのを阻害してしまう。

まずは、これはなんだか新しいな、と思うことで、感受性を新鮮に保つこともできるし、それがなぜ新しいと感じるのかを考証することで、何かを発見できることが多い。


さて、それでもその勢いを止めることができない、得体の知れない何かがこちらに向かっている時は、

「こ・・・これは・・・うわあ・・・か、かわいい!!!!」

と叫びながら、来るべき大きなショックに備えるしかない。

そして、未体験の衝撃が、これまで一生懸命に構築してきたはずの論理回路を完全に破壊し尽くす瞬間を、恍惚として受け入れるべきである。



さて、ここまで書いて、こういうプロセスは何かに似ているなと思ったのだが、それが恋愛だなんて話をするには、僕はいささか年を取りすぎているのでこのあたりでやめておこう。