ちゃんとしていることが前提の社会が、時々しんどい。

世の中、「ちゃんとしている人」が前提となっていることが多すぎるな、と思うことがある。

 

確定申告とかはまさにそうで、あんなに煩雑な作業を誰でもちゃんとやれることが前提になっていると思うとぞっとする。

あるいは車の運転とか、飛行機の搭乗手続きとか、パソコンの初期設定とかもそうだ。

原田宗則さんがエッセイでたくさんの苦手なことについて書いておられたけど、まさにそんな感じで、よくまあみんな、こんなに難しい世の中の仕組みを理解して使いこなしているよな、と感じる。

 

いや、むしろこの人間社会で生きるということは、社会の仕組みを理解し、そこにインストールされているOSに合わせて自分を順応させ、必要に応じてアップデートさせ続ける、ということを意味しているのかもしれない。

あるいは、普通の人というのはそんなことをわざわざ考えなくてもどんどん自動でアップデートし続けられるのかもしれない。

 

いずれにしたってそういうことが苦手なぼくにとってはなかなか大変な世界である。

だからと言ってあきらめているわけではなくて、ぼくはぼくで自分なりにこの世界に順応するべく努力しているつもりなのだが、ふと、それにしてもちょっとハードモードすぎやしないか、と思う瞬間がある。

 

さて、みんなはどう感じているのだろうか。

できれば、うんオレもほんとは苦労してるんだよね、という声を聞きたいけど、なんだか周りを見ていると、そんなこともなさそうなんだよなあ。