風呂で自分の頭を洗っているときに、人間の頭ってたいして大きくないなあと思った。
もちろんこんな小さなサイズなのに色んなことを考え、新しいものを発明し続けられるのはすごいことだ。
だけど、この頭だけで考えられることなんて限られているよな、と思った。
ぼくらはすぐにあの人は頭がいいとか、あの人が頭が固いとか、さも大事なことのように話すけれど、それはそんなに重要なことなのかな、という気になってくる。
それよりも小さな頭脳を寄せあって、ここまで世の中を自分たちの暮らしやすいものに変えてきたことが、すごい。
一人一人の能力がどうとかではなくて。
いま、インターネットによって一人の人間が出会える人間の数が信じられないくらい増えた。
その結果、みんな人間ばかりを見ている。
誰が何を言うか、誰が何をするかばかりを気にしている。
そして、誰にどう思われるか心配で心配でたまらない。
だけどそんなにたいした存在じゃない、人間なんて。
大切なのは、そんなたいした存在でもないぼくたちが、この宇宙の中で身を寄せあって暮らしているということであり、お互いのちっぽけな存在を認めあって生きているということじゃないだろうか。
それを信じる。
信じて、自分ができることをする。
そうありたいなあ。