人を育てる、方法。

 

 

 

とんでもなく面倒見の悪いぼくだが、ありがたいことに若い人たちに仕事を教える機会があって、まあやっぱりめんどくさいのだが、しかしそれなりに楽しんでいて、その中で気づいたことを書いておく。

 

 

 

・教え方に正解はない気がする、その人それぞれに学び取る内容も、成長のスピードも、仕事への情熱も、すべてちがう

 

・しかし誰でも、自分で考えることは好きだ

 

・できるだけ自分で考える機会を作ることで、その人が自分で学ぶ時間を少しでも増やすことが大切

 

・ただし、たっぷりと時間を与えたからといって、その時間のぶんだけ本人がしっかり考えているとはかぎらない

 

・むしろあと二時間でなんとかして!と無理やり急がせたほうが大きな学びになる場合もある

 

・量じゃなく質で、必死に何かについて自分なりの結論を出す、という経験をすると、その人は一気に自分で考えるようになる

 

・だから教える人は、その人が自分で考えはじめるまで、我慢しないといけない

 

・我慢するのはかなりキツイ、自分ならこうするのに、というのをグッとこらえないといけない

 

・だいたいこっちはめちゃくちゃ忙しく、猫の手も借りたい状況で、一刻も早く成長してくれないと困るのに、一人で働いている以上に手間がかかって、もうパンク寸前

 

・だから普段は遠慮せずにどんどん雑務を頼めばいい

 

・雑務のかたわらで、できるかできないか微妙なラインの仕事についてトライする機会を作ればいい

 

・するとある日突然、仕事のスピードが上がったり、キラリと光る仕事が上がったりする

 

・そのときは思いきり賞賛する

 

・内容について賞賛するんじゃなく、その人がちゃんと考えて工夫したというプロセスを賞賛する

 

・これを繰り返していると、雑務以外の仕事でも成長が見られるようになる

 

・自分で考えて、自分で判断する、という経験をできるだけ増やす

 

・そのうち、その人が成長することを、自分自身が強く願っていることに気づく

 

・どうすればもっといい機会を提供できるだろうかと真剣に考えている自分に気づく

 

・つまり、自分自身も変わり始めていることに気づく

 

・そして、ここがようやくスタート地点なんだと気づく