僕のプレゼンのコツを、紹介します。その3(最終)

 

 

 

 

 

年をまたいでしまったが

プレゼンのコツ、最終回である。

 

これまでの2回のエントリで、

僕は書いたのは

 

「相手は、どんな内容なら耳を貸すのか」を考える

・「すでに相手が持っている答え」を引き出す

 

というシンプルな話。

しかし、この2点を意識しすぎると

相手が何を考えているのかとか

どんなことなら反応しそうかとか

そういうことばかりを考えてしまって

提案の質が悪くなったり

そんな自分の狙いを見透かされてしまって

評判自体も落としたりと、逆効果もある。

 

ではどうすればいいのか?

 

答えはとっても簡単。

これが最後のコツである。

 

すなわち

 

「プレゼンというもの」をしないようにする

 

ということだ。

 

 

何を言ってるんだと怒られるかもしれないが

これが、僕が今のところ最良だと思っている方法だ。

 

プレゼンテーションというのは「勝負の場」だ。

競合プレゼンであれ、自主的な提案であれ、

自分や仲間たちの命運が賭けられてしまっている。

 

そこで勝とうが負けようが、

非常に危険な場面であるのには間違いない。

 

そういう状況というのは

なるべく避けるべきだと僕は思う。

 

これまで数々のプレゼンテーションをしてきたが

本当につまらない理由で、勝ち負けは決まる。

担当者の虫の居所、企画書のデザインの好き嫌い、

「出来レース」なんかしょっちゅうだし、

もともとどの提案も採用する気がない、ということもよくある。

 

こういう状況に、

大切な人々を巻き込むのはやめたほうがいいし、

自分の貴重な時間を費やすことも

すごくもったいないことだと思う。

 

 

もうちょっと言えば、

わざわざプレゼンテーションという機会を作らなければ

相手に対して自分の考えを伝えることができないという

状況になっている時点で、僕らはもう負けている。

 

ではどうすればいいのか?

 

簡単だ。

そうなる前に「小さなプレゼン」を繰り返していけばいい。

 

相手がどうやったら自分の話に耳を貸すのかを考え、

そして、相手の中に潜んでいる答えを、一緒になって探す。

これは、毎日のコミュニケーションそのものだ。

 

そこで小さく勝ったり負けたりしていても

大きな被害はないだろう。

 

日々のコミュニケーションを

ベータ版のプレゼンテーションと思って

生活していくことで、「勝ち負け」という概念自体をなくす。

 

これこそが「無敵のプレゼン」のコツだ。

 

勝つことも負けることもなければ

敵などいなくなるからである。