無駄だったなあと思う、いくつかのこと。

 

 

 

基本的にあまりネガティブなことを

はてなブログで書くつもりはないんだけど

ふと思い返すと、ちょっと面白かったので

これまでの短い人生の中で

「これは無駄だったなあ」と思うことを

いくつか挙げてみる。

 

 

●「すごい人生経験をしなくちゃダメだ」という思い込み

 

有名作家とかクリエイターにはみんな伝説があって

やれ腕試しのために中学で海外に飛び出したとか

やれキャバクラ漬けになって借金取りに追いかけられたとか

そういう経験がないと、素晴らしいアイデアなんて出ないと

まことしやかに語り継がれている。

若い頃の僕は、それをすべて真に受けて

たいした冒険の物語のない自分の人生を

すごくコンプレックスにしていた。

 

しかし、この手の話は本当にどうでもよくて

むしろ、すごいアイデアの持ち主というのは

一見地味な作業をコツコツと続けられる才能に

恵まれている人に多いことに気づいた。

これは本当に無駄なコンプレックスだった。

 

 

●着る服にお金をかけること

 

高校が私服だったこともあり

また、自己表現として他に方法を知らなかったこともあり

僕はつい最近までかなり服にお金をかけていた。

だけどファッションというのはあまりにも時代とともに

大きく変化するので、以前に流行した服を

今着れることはほとんどない。

 

自分はその時楽しかったからいい、

と思うようにしているけど

これまで服に使ってきたお金を

別のことに使っていたら、と考えると

まあ、本当に無駄なお金だったなあと思う。

 

 

●片思いに時間をかけること

 

これは昔の自分に会ったら

まず言っておきたいこと。

僕は女性の気持ちがわからないので

好きな相手の反応から可能性があるかどうかが

まったく読めない。

で、万に一つの可能性に賭けて

ず~っとアプローチし続ける。

 

で、そういう時にはなぜか自分は

他の女性を好きになってはいけないとか

わけのわからない規律を作ったりして

他のチャンスをどんどん失っていく。

 

成就することのない恋愛について

あれこれ妄想しているヒマがあったら

合コンに行くか、何か勉強したりする時間に充てるべきだった。

これは全ての片思いをしている人々に伝えたい。

 

 

●飲みたくない相手と飲むこと

 

会社に入ると、色んな「お付き合い」が発生するが

この人となら飲みに行きたいな、と思える人と以外は

一緒に飲んだって、気分が悪いだけだ。

 

まあ僕もちょっと前までは無意識に出世だったり

会社での評価だったりを気にしていたので

無理やりに「お付き合い」もしていたが

そんなお付き合いで知り合った人から

困った時に助けてもらえたことは、ほとんどない。

 

ということは、向こうにとっても

別段、楽しい会でもなかったということだろうから

無駄な時間が2倍、3倍になっているのだ。

即刻やめたほうがいだろう。

 

 

●やりたくない仕事を我慢してやること

 

これは異論がかなりあるだろうけど

敢えて最後に書いておきたい。

 

若いうちは忍耐力をつける必要があるから

少々の我慢は必要だという人がたくさんいるが

そんなものは、別に社会人になる前から

みんな経験してきているのだ。

 

僕はあの「オレらも先輩から殴られてきたんだから

後輩をしばいてもいいのだ」的な考えを

まったく受け入れることができない。

 

未来というものは、今よりも良くなる必要がある。

みんなが我慢して、無理をして、ストレスをためて

仕事以外のところに色んなモヤモヤを持ち込む社会が

継承される必要があるだろうか。

 

人間の記憶はけっこうちゃんとしている。

「あの仕事を我慢しながらやった」という感覚は

「達成感」よりも「モヤモヤ感」として

強く残るんじゃないだろうか。

そうすると

「オレ、これだけやってるんだから

多少のことは許されるだろう」

なんて気持ちに変換される。

僕の場合。

 

これに対して、「やりたい」と少しでも

思えたことを実行できたときは

ちゃんと達成感と自信が残っている。

 

そんなわけで勇気を持って言おう。

我慢してやる仕事は、すべて無駄であると。

 

まあ、これははっきりいって

「気の持ちよう」だったりするのだが

それについては、また今度。