自分の人生は、自分のせいにしたい。



こんな年で、恥ずかしい話だが。


自らしんどい道を選んだくせに、色んなトラブルやらアクシデントやらに出くわして、気がつくと不満だらけになっていて、我慢ができずに感情を爆発させたり自暴自棄になったりしている時がある。

人間というのは自分の中で色んなことをこじつけるのが得意なので、うまく他人のせいだったり世の中のせいだったりにして、自分はとても不運でかわいそうな境遇なのだという設定を作り出してしまう。

しかし僕に関して言えば、今ある自分というものは自分で色々な選択をしてきた結果として、ここに存在するわけで。

もし自分のことがかわいそうだと思うなら、そういう状況を自分が作ってきただけの話なのである(あくまで僕の場合)。

しかしそんなことを内省してばかりいても、余計にしんどくなるのも事実だ。


ということで最近は「一日のあいだに起きたことは、その日のうちにチャラにする」ように努力している。


朝起きてから夜眠るまでに、僕は色々な選択をして、いくつもの行動をする。

良いことも起こるし、悪いことも起こる。

そんなあれこれを、寝る前に「今日はこんなことをやったな」「その結果こういうことが起こったな」と1つずつ整理する。

もちろん今日起こった出来事の原因が、ずっと前にさかのぼる場合もあるのだけど、それが今日判明したのであれば、今日のうちに認識しておく。

そうやって今日の自分の行動を数え上げていると急に眠くなってくる。

眠気に耐えながらとにかく思い出せることは全部数え上げてしまってから横になれば、一瞬で眠りに落ちている。


これは毎日やるからいいのじゃないかなと思っている。

というのも、頭の整理を後回しにして色々なものをためこんでしまうと、一体今の状況を作り出したのは、自分のどの行動のせいなのかとか、何が原因なのかとかが、ぐちゃぐちゃになってわかりにくくなってしまうからだ。

そうすると僕は面倒になってしまって、例の「自分に都合のいい解釈」を発動させてしまい、そうだあいつが邪魔をしてきたからだ、あいつのような存在を生み出したこんな社会情勢が原因だ、この世の中が悪いのだ、みたいな話になってしまう。

これが積み重なると、いつのまにか自分の中に悲劇の一大叙事詩が出来上がってしまい、新しいことを試そうとするウキウキとした気持ちが湧き上がりにくくなる。


だから、その日に起こったことは、その日のうちに。


誰でもそうだろうけど、僕も自分の人生は、あー面白かったなーと笑って幕を下ろしたいのである。